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- 睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、SAS(サス:Sleep Apnea Syndrome)とも言い、睡眠時に呼吸停止または無呼吸になる病気です。
閉塞性・中枢性(脳血管障害、心不全)・混合性の3つに分類されます。
閉塞性が一般的で、肥満・耳鼻科疾患などが原因となり、扁桃腺・アデノイド肥大や舌根部・軟口蓋の沈下により気道スペースの狭窄・閉塞【図1】を来し、無呼吸や低呼吸をくり返します。
就寝中大きないびきをかく、呼吸がとまる、夜間頻尿など、日中には強い眠気や起床時の頭痛、疲労倦怠感などを催し、日常生活に大きな支障を来します。
SASを放置していると、高血圧症、糖尿病、不整脈、狭心症、心筋梗塞、脳卒中などを発症および症状増悪のリスクが高まります。
診断
(1)簡易診断:携帯型の簡単な睡眠評価装置で在宅検査【図2】をし、無呼吸・低呼吸指数(AHI)で重症度を判定します。
AHI:5~15は軽症、15~30は中等症、30以上は重症
(2)確定診断:SASを取り扱う専門医療機関で1日入院し、さらに詳細な検査、終夜睡眠ポリグラフを受け、呼吸器CPAPの要・不要を判定します。
治療
CPAP(Continuous Positive Airway Pressure)療法
医療機器会社に依頼し、CPAP呼吸装置の家庭での装着・使用方法の指導、保守管理をしてもらいます。
費用
SASの検査・治療は健康保険の適用になります。
(1)簡易診断:9,000円(3割負担で2,700円)
(2)確定診断:39,600円(3割負担で11,800円)
(3)CPAP療法:1カ月 13,500円(3割負担で4,050円)